最近、投資の情報を見ていると「オルカン」という言葉を見かけることが増えてきました。
しかし、
- オルカンとは何なのか
- 新NISAで人気なのはなぜか
- S&P500とどちらが向いているのか
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、オルカンは全世界株式にまとめて投資できるインデックス投資信託です。
1本で日本を含む先進国や新興国の株式に分散投資できるため、投資初心者にも選ばれやすい商品として知られています。三菱UFJアセットマネジメントの公式ページでも、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は「全世界(日本を含む先進国や新興国)の株式にまとめて投資できる」と案内されています。
近年は新NISAを利用した長期の資産形成が広がっており、オルカンを積立投資の候補として検討する人も増えています。金融庁は、2024年に始まった新しいNISAについて、投資利益が非課税で、年間投資枠が拡大し、非課税保有期間が無期限になった制度だと案内しています。
この記事では、オルカンの仕組みや特徴、メリット・デメリット、S&P500との違いなどを初心者向けにわかりやすく解説します。
オルカンとは?【結論】
オルカンとは、一般的に**「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称や、そのような全世界株式インデックス投資信託を指す言葉**として使われています。公式サイトでも同ファンドは〈愛称:オルカン〉と表記されています。
簡単に言えば、オルカンは世界中の株式市場に幅広く投資できる投資信託です。
特徴をまとめると、次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資対象 | 全世界株式 |
| 分散投資 | 1本で世界分散 |
| 主な投資地域 | 先進国・新興国 |
| 初心者向け | ◎ |
| 長期投資 | ◎ |
つまりオルカンは、1つの商品で世界中の企業にまとめて投資できるのが最大の特徴です。
個別株のように自分で何社も選ばなくても、世界全体に広く投資しやすい点が魅力です。
投資信託の基本については、
→「投資信託とは?」
の記事も参考にしてみてください。
オルカンの仕組み
オルカンは、全世界株式の値動きに連動することを目指して運用されるインデックス投資信託です。代表的なベンチマークとして使われるMSCI ACWIは、MSCI公式のファクトシートによると、23の先進国市場と24の新興国市場の大型株・中型株をカバーする指数です。
三菱UFJアセットマネジメントの公式ページでも、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は日本を含む先進国と新興国の株式にまとめて投資できると説明されています。
この仕組みによって、オルカンを1本保有するだけで、たとえば次のような地域にまとめて投資することができます。
- アメリカ
- 日本
- ヨーロッパ
- 新興国
実際には時価総額の大きい国の比率が高くなるため、アメリカ株の比率が大きくなりやすい一方で、日本や欧州、新興国にも分散される形になります。MSCI ACWIは世界株式の広い範囲をカバーする指数として設計されています。
このように、オルカンは世界経済全体の成長に投資するイメージに近い商品です。
オルカンのメリット
オルカンが初心者に人気の理由は、主に次の3つです。
1. 1本で世界分散投資ができる
オルカン最大のメリットは、1本で世界中の株式に分散投資できることです。
個別株投資では、複数の国や企業に分散しようとすると、銘柄選びや管理がかなり大変になります。
その点、オルカンなら1つの商品を買うだけで世界株式に広く投資できます。
特定の国だけに集中しないため、長期投資で安定的に資産形成を目指したい人には相性が良い考え方です。
「どの国が今後伸びるか分からないので、まずは世界全体に広く投資したい」という人に向いています。
2. 長期投資と相性が良い
オルカンは、短期で値上がりを狙うというよりも、長期でコツコツ資産形成を続ける人向けの商品です。
金融庁は、新NISAについて長期・積立・分散投資を重視した制度として位置づけています。新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠があり、投資利益が非課税になる仕組みです。
そのため、オルカンのような分散型のインデックス投資信託は、新NISAを使った積立投資の候補としてよく挙げられます。
新NISAの基本については、
→「新NISAとは?」
の記事も参考にしてみてください。
3. 低コストの商品が多い
オルカンとして人気の高いeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、低コスト路線で知られるシリーズの商品です。公式ページでも、運用状況やファンド概要が公開されています。
長期投資では、信託報酬のようなコスト差が最終的な運用結果に影響しやすくなります。
そのため、初心者が長く続ける投資信託を選ぶときには、コストの低さも重要なポイントになります。
オルカンのデメリット
メリットが多いオルカンですが、注意点もあります。
1. 短期間で大きな利益を狙う商品ではない
オルカンは世界中に分散されているため、個別株やテーマ型ファンドのように短期間で大きく値上がりすることを期待する商品ではありません。
もちろん市場環境によって価格は上下しますが、基本的には長期でじっくり保有する前提で考えたい商品です。
2. 米国株の比率が高くなりやすい
全世界株式とはいえ、実際には時価総額の大きいアメリカの比率が高くなりやすいのも特徴です。MSCI ACWIは先進国・新興国を含む広い指数ですが、構成比率は市場規模に応じて決まるため、米国の影響を比較的大きく受けます。
そのため、「全世界に投資しているから均等に分散されている」というよりは、世界全体に分散しつつも、実態としては米国株の影響が大きい商品と理解しておくとわかりやすいです。
3. 元本保証ではない
オルカンは投資信託なので、預金のように元本が保証されているわけではありません。
相場の状況によっては評価額が下がることもあります。
そのため、生活費や近いうちに使う予定のお金ではなく、余裕資金で長期的に取り組むことが大切です。
オルカンとS&P500の違い
初心者が迷いやすいのが、オルカンとS&P500のどちらを選ぶかです。
違いを簡単にまとめると、次の通りです。
| 項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界株式 | 米国株式 |
| 分散範囲 | 世界全体 | アメリカ中心 |
| 地域分散 | あり | なし |
| 投資スタイル | 世界経済全体に投資 | 米国成長に集中 |
S&P500は、アメリカの代表的な大型企業500社に投資する指数です。
一方、オルカンはアメリカだけでなく、日本、欧州、新興国なども含めて世界に広く投資します。
そのため、
- 世界全体に広く分散したい → オルカン
- 米国株の成長を重視したい → S&P500
という考え方で選ぶ人が多いです。
S&Pについて知りたい方は、「S&P500とは?」
の記事も参考にしてみてください。
オルカンは新NISAでも人気
新NISAでは、長期・積立・分散投資に適した商品が注目されています。金融庁によると、現在のNISAは2024年から新制度に移行し、年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円、合計360万円で、非課税保有期間は無期限です。
オルカンは、分散投資しやすく長期保有にも向いているため、新NISAで積立を考える人からもよく選ばれています。
積立金額については、
→「新NISA積立はいくら?」
の記事も参考にしてみてください。
また、証券会社選びに迷っている方は、
→「新NISAおすすめ証券会社」
も参考になります。
オルカンに関するよくある質問
オルカンは初心者に向いていますか?
はい。オルカンは1本で世界分散投資ができるため、初心者にも向いている投資信託です。
「どの国や銘柄を選べばいいか分からない」という人でも始めやすいのが特徴です。
オルカンはいくらから始められますか?
購入できる最低金額は証券会社によって異なりますが、投資信託は一般的に少額から始めやすい商品です。
無理のない範囲で積立を始めるのが基本です。
オルカンとETFは何が違いますか?
オルカンは一般的に投資信託として購入されることが多く、ETFは証券取引所で株のように売買する商品です。
「コツコツ積立しやすい」のは投資信託、「リアルタイムで売買しやすい」のはETFです。
ETFについては、
→「ETFとは?」
の記事も参考にしてみてください。
オルカンは新NISAで買えますか?
オルカンとして知られるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、新NISAの対象として利用されることが多い人気商品です。商品ごとの最新の対象可否は、証券会社や公式情報で確認するのが安心です。
オルカンとは?まとめ
オルカンは、全世界株式にまとめて投資できるインデックス投資信託です。
主なポイントをまとめると、次の通りです。
- 1本で世界中の株式に分散投資できる
- 長期投資と相性が良い
- 新NISAの積立候補として人気
- 一方で元本保証ではなく、短期売買向きではない
投資初心者の場合は、まず少額から積立投資を始めてみるのも一つの方法です。
投資全体の始め方を知りたい方は、
→「投資初心者は何から始める?」
の記事もあわせて参考にしてみてください。


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